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【セミナーリポート】エルミタージュの世界 ジャン・ルイ・シャーヴ

THE CELLAR Roppongiの実店舗では当店スタッフはもとより、インポーターさんからお招きした講師陣や、
ときには国内外の造り手さんから直接リアルなお話を聴ける多彩なセミナーを開催しております!
8/29(火)に開催いたしました、「エルミタージュの世界 ジャン・ルイ・シャーヴ」をレポートしました。

講師には、株式会社フィネスより木嶋様をお招きし、
“エルミタージュの魔術師”ジャン・ルイ・シャーヴの魅力に迫りました!

ジャンルイシャーヴ

ジャン・ルイ・シャーヴといえば、エルミタージュはもとより、サンジョセフなどでも非常に高名なローヌを代表する生産者です。
その中から、今回はテーマを“エルミタージュ”のみに絞り、6種のワインと共に生産者から直に聞いたお話を交えて進めていただきました!

◎はじめに、ドメーヌの歴史について
シャーヴ家の歴史は非常に長く、1400年代後半から6世紀にわたりワインを生産してきました。
中でも”エルミタージュ”は、シャーヴ家が葡萄栽培を始めた最初の土地です。
長きにわたるドメーヌの歴史の中で、今では到底手に入らないような特別な素晴らしい区画を受け継いできました。

エルミタージュの丘は、区画ごとに土壌の質が違います。
砂、砂利、大き目の石、石灰交じりの白い土、鉄っぽい赤土など非常にバラエティ豊かです!
そこに植えられている、シラーやルーサンヌ、マルサンヌは区画ごとに醸造され、瓶詰め前の最終段階でアッサンブラージュされます。
こうして出来がったワインがDomaine Jean Louis Chave(ドメーヌ・ジャン・ルイ・シャーヴ)です。

対してJ.L Chave Selection(シャーヴ・セレクション)はネゴシアンの分類です。

「ネゴシアン」というと、ブドウを買い集めてただ瓶詰めするだけ。 というイメージもありますが、
シャーヴ・セレクションはいわゆる一般に言われるネゴシアンとは一線を画しています。

主に自社ドメーヌで余ったワインをシャーヴ・セレクションで買上げ、使用しているのです。
それなのに、価格はなんと1/3にまで抑えられています!
品質の確かなワインを、手に入りやすい価格帯で実現したのがシャーヴ・セレクションです。

■ J.L Chave Selection
ジャン・ルイ・シャーヴ氏の「ドメーヌでは偉大なワインを、ネゴシアンではおいしいワインを」という想いに基づきながら、ドメーヌと同じように造られています。
葡萄を買ったり、ドメーヌで使わなかった葡萄を使ったりと、テロワールを活かしながらもリーズナブルで飲みやすいワインを目指しています。

さて、ドメーヌとセレクションの概要を踏まえたところで、まず最初の試飲です!

試飲① HERMITAGE BLANC Blanche 2011
試飲② HERMITAGE BLANC Blanche 2013

品種:マルサンヌ種100%。
樹齢50~60年で鉄分豊富な粘土とシロッコと呼ばれる地中海方面から来る風によって運ばれてきた細かいルース(黄土)土壌の「メゾン ・ブランシュ」の区画の畑主体です。
蜂蜜やメープルシロップ、アカシアの花の華やかなアロマ、エレガントなオイリーさで早いうちから楽しむことができます。

こちらのワインは、セレクションでありながらドメーヌのエルミタージュ・ブランに使われる畑の葡萄を格下げして作られます。
なんと、約95%はドメーヌの葡萄を使っているそうです!
ではなぜ、ドメーヌではなぜそれほどにワインが余るのでしょうか・・・
それは、シャーヴ氏の”アッサンブラージュへのこだわり”に答えがありました。

ドメーヌでは葡萄を区画ごと醸造し、最終段階で味わいを構成しながらアッサンブラージュされます。
アッサンブラージュ中にブドウが足りない! ? なんてことになったら大変ですから、量に余裕を持たせて醸造しておくのだそうです。
理想の味を追求する飽くなき探究心が、ドメーヌとセレクションそれぞれの良さを生み出していたんですね。

ドメーヌで余った葡萄と言えど、勿論品質は一級品! アッサンブラージュの比率は年にとって違うそうですから、今後の動向も楽しみです♪

さて、この2011年2013年ヴィンテージの特徴 と 熟成のニュアンス によってまったく赴きの異なるワインです。

シャーヴ氏のコメントを紹介します↓

  • 「2011年は畑仕事が少なく、とても楽だった」
  • 天気が良く、ブドウに対する病気が少なく、農薬をまいたりする手間が極端に少なかった年とのことで彼らからするとグッドビンテージ。

  • 「2013年は、雹が降った年。天候がそれほどよくなく、とても苦労した年だった」
  • 決して悪い年ではありませんが、長期熟成というより早くから楽しむことの出来るビンテージ。

ビンテージによる味わいの違いには、いつも驚かされます・・・!!

続いて、ビンテージ違い赤の試飲です。

試飲③ HERMITAGE ROUGE Farconnet 2011
試飲④ HERMITAGE ROUGE Farconnet 2013

品種:シラー種100%。
樹齢10から60年。エルミタージュの丘の麓にある、小石が多い粘土質土壌の「ディオグニエール」はスパイシーさを、砂と石灰質が多い粘土質土壌の「ペレア」は繊細さを、円石土壌の「グレフュー」はフレッシュさをそれぞれ表現します。
白胡椒が香り、フルーティーでドメーヌ物より早いうちから飲める造りになっていますが、複雑さと凝縮さもしっかりとあります。

こちらも、ドメーヌで余った葡萄をメインにアッサンブラージュされています。

ビンテージの評価をご紹介します↓

  • 2011年はグットビンテージであり、飲みやすく、熟成も進んでいるので美味しく味わえる飲み頃のワイン。
  • 2013年はシラーの特徴である白胡椒のスパイス感が忠実に出ています。
     果実はブルーベリーのフレッシュな味わいがストレートに感じられる典型的なお手本のような年。

2011年と2013年の飲み心地を比較すると、13年は若干涼しく、11年は暖かく感じられました。

さて、お食事との相性は、
現地では「鹿肉のブルーベリーソース」が定番だそうです。
ジビエに甘酸っぱいブルーベリーソース・・・スパイシーなシラーと相性抜群ですね!
余談ですがシャーヴ氏の奥様はアメリカ出身とのこと、アメリカンで豪快な肉料理と合わせているそうですよ♪

◎セレクションのコンセプト ”あえてドメーヌ100%で作らない”

セレクションを立ち上げた目的は2つあるそうです。

1つは「地元の生産者を守るため」
地元農家の葡萄を買い上げてあげて、シャーヴの名前を冠して販売することで彼らの生活を守ること。
そのため、あえてドメーヌ100%にはしないそうです。

2つ目は「AOCサンジョセフの復興に当てるため」
その昔、サンジョセフとエルミタージュはほぼ同価格で取引されていました。
しかし、現在のサンジョセフというと、高級ワイン産地というより、やや日常的なイメージがありますよね。
サンジョセフの評価が下がった理由。
それは、フィロキセラの少し前、サンジョセフのアペラシオンを思いっきり広げてしまったことが原因です。
当時ワインが高値で取引されるため、アペラシオンの境界はどんどん拡大され、流行に便乗したワイン生産者もこの地で多く開業しました。
しかし、フィロキセラの被害により新規業者の多くが廃業してしまいます・・・。
耕作放棄された広大な土地だけが残され、AOCの荒廃につながりました。
以前はエルミタージュと並ぶ双肩であったのに、サンジョセフだけが価格的にもイメージ的にもレベルを落としてしまったのです。

現在シャーヴ家は、サンジョセフの本来の評価を取り戻すことに注力しています。
AOC復興は莫大なお金と時間がかかりますが、なんとしても成し遂げたい! という強い熱意を持って、
セレクションで得た利益のほとんどを畑の購入につぎ込み、開墾し、近年素晴らしいワインが完成しつつあります!!
サンジョセフも、これからますます目の離せない産地になりそうです!

さて、ここまでシャーヴ・セレクション4種を比較試飲してきました。
葡萄の品質の高さ、ドメーヌの歴史、そしてAOC復興への取り組みなど、
シャーヴ氏の真面目な人柄と、ワイン作りへの情熱が伝わってきますね。
ドメーヌ産葡萄を使用し、品質は保ちつつも圧倒的なコストパフォーマンスのシャーヴ・セレクション。
是非一度お試しください♪

最後に、本日のメイン
Domaine Jean Louis Chaveの試飲です!!

1DSCF1329

まずは、ドメーヌの概要↓
Domaine Jean Louis Chave
6世紀にわたってエルミタージュのワインを造り続けているこのドメーヌは、モーヴの町に居を構えています。16代目現当主であるジャン ルイ シャヴ氏は温厚で真面目な性格で、畑での仕事を第一に考えています。所々に設置してある電灯の下に行かないとテイスティングコメントも書けないほどの漆黒と静寂に包まれた地下蔵から屈指のワインが生まれます。エルミタージュに使われる葡萄の畑は合計28haで赤白共にいくつかの区画に分かれています。それぞれ土壌に違いがあり、ワインに与える要素も様々なので別々に醸造されます。畑はローヌ特有の急勾配な斜面にあり、様々な土壌の畑にマルサンヌ種、ルーサンヌ種、シラー種、グルナッシュ種が植えられています。「エルミタージュはアサンブラージュのワインである」というジャン ルイ氏の信念に基づき、区画ごとに醸造されたワインは試飲が繰り返し行われ、最後に神業の如きアサンブラージュによって仕上げられます。

試飲⑤DOMAINE JEAN LOUIS CHAVE HERMITAGE BLANC  2014

品種:マルサンヌ80%、ルーサンヌ20%
古いものでは樹齢100年を超え、砂質と粘土質土壌で繊細さを与える「ペレア」、石灰質の多い土壌で酸味やアルコールを与える、このワインの基本である「ロクール」、小砂利や赤土、白土土壌で肉厚さとオイリーさを与える「エルミット」、ルースという埃のように細かい土と鉄分の多い粘土土壌でハツラツとした酸を与える「メゾン・ブランシュ」、小石だらけの土壌でパワーとミネラルを与える「メアル」の5区画の葡萄をアサンブラージュします。
アカシアの花のような華やかな香り、酸味がしっかりしていますが口当たりはとても柔らかく、オイリーで味わいがとても奥深いワインです。

試飲⑥DOMAINE JEAN LOUIS CHAVE HERMITAGE   2014

品種:シラー100%
樹齢は古いもので80年にもなります。砂質と粘土質土壌で輪郭を与える「ペレア」、プダングという礫岩土壌で酸と繊細さを与える「ボーム」、小砂利、赤土、白土土壌でタンニンとスパイシーさを与える「エルミット」、小石土壌で凝縮感を与える「メアル」、木目の細かい花崗岩土壌でパワーを与える「ベサール」、ミネラルを与える別区画の「ベサール」など、6~7区画の葡萄をアサンブラージュし、それぞれのテロワールの特徴を損なわずに仕上げています。
とても綺麗な酸があり、果実味とタンニンのバランスも取れていてスパイシーながら複雑味も感じられます。10年以上熟成させると真価を発揮します。

こちらの、2014年はローヌにとってグッドビンテージです!
シャーヴ氏によると「天候は良くなかった。けれども軽めで酸が生き生きとしている」そうです。
翌年2015が10年来のビックビンテージのため、少し陰に隠れるイメージがありますが、2014年もまたすばらしい年といえるでしょう!!

シャーヴ氏のワイナリーでの試飲エピソード
普通のブルゴーニュのワイナリーは、ボトルからビンテージ違いで試飲させてもらいます。
しかし、シャーブ氏のワイナリーでは区画ごとの試飲が出来るそうです。
カーヴは6世紀にわたり、同じ建物を使っています。
自宅地下のセラーはかなり古いので、洞窟のようで電気も通っておらず、もともとの岩盤を掘って作られたそうです。
湿度は樽が寝入るところで80%、瓶が積んであるところで75%。温度は約13度。

白か赤かも分からないほどの真っ暗なカーヴの中で、
シャーヴ氏自身が樽から直接スポイトでワインを取り分け、区画ごとにテイスティングさせてくれるそうです。
面白いことに、シラーも、マルサンヌもルーサンヌも区画によって同じ品種とは思えない味わい!!
例えばシラーは、グルナッシュのような甘ったるさがあるかと思えば、次の瞬間凄くすっぱい、シラーとはいえないような酸味があったり。
ミネラル分が強い区画、収斂性が強い区画・・・と驚くほどの個性があるそうです。
これは白も同様で、少し大げさに例えるならサンセールのソービニヨン・ブラン、コンドリューのヴィオニエ、シャサーニュ・モンラッシェのシャルドネ位違いがあるとか!

1DSCF1307

古い文献によると、当時最も評価の高かったワインは、
モンラッシェでもコルトン・シャルルマーニュでもなくエルミタージュ・ブランだったそうです!

木嶋さんはこのブランに「すっぽん」に合せるのがオススメとのこと。
すっぽんは肉でも魚でもないアンニュイな存在。なので、何をあわせるか迷った結果ブルゴーニュを合わせる事が多いですが、淡白で繊細な味付けのすっぽんは、中々合わせにくい。シャルドネではワインがかすんでしまったり、ソービニヨン・ブランでは酸味が強すぎたり・・・しかしこのエルミタージュ・ブランは非常に相性抜群だそうです!
皆さんも一度試してみてはいかがでしょうか?

今回、Domaine Jean Louis Chaveの2本は 32時間前に抜栓したものをご用意しました。

どちらも非常にポテンシャルが高く、開くのに時間を要するワインです。
今回は特にブランを、最高の状態で味わって頂くことが出来ました!!
ルージュはだいぶ開いてはいるものの、もっと早く抜栓しても良いくらい・・次回は48時間前でも良いかもしれないとのこと。
それ程に偉大で、凝縮し、完成されたワインです。

最後に、シャーヴ氏のドメーヌとセレクションに対するコメントを紹介します!
「セレクションとドメーヌの違いは、デパートに並んでいる綺麗な洋服と、オートクチュールの一点もの」

今回のセミナーを通して、一番驚いたことは、エルミタージュの丘の区画による味の違いです!!
区画による味の違い、一度試してみたいですね。
そして、シャーヴ氏のアッサンブラージュの巧みさに驚きました。
品種と土地と、生産者と・・・本当にワインの世界は深いですね。
実際の体験を元に、丁寧に面白く説明してくださった講師の木嶋様、ありがとうございました。
また、ご参加の皆様からもご質問等たくさん頂き、充実したセミナーとなりました。
参加者の皆様、ありがとうございました!
またのお越しを心よりお待ちしております♪

さて、ここまでお読みいただきありがとうございます。
いかがでしたでしょうか。

セミナーはこれからも多彩な内容でお届けしていきますので、
今回ご参加できなかった方も次回以降のセミナーでぜひお待ちしております!
今月のセミナーも残席ございます!!

9/26(火)【Special Seminar】メオカミュゼ セミナー 講師:フィネスより木嶋氏

詳しくは9月のセミナースケジュールをご覧ください。
ご興味ありましたら、店頭で、電話やメールでお気軽にスタッフまでお問合わせください。
みなさまのご参加お待ちしております!