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THE CELLAR NEWS

ゆったりまったり(?)フランス渡航記 3日目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3/14
※今回はとても長いので時間のあるときにご覧ください!

メインイベントが早くも終わり、仕事モードというよりツアーに来たような感覚に陥った3日目。

この日は、ブルゴーニュといえばこの生産者と言っても良いくらいのお手本のような造り手へ見学に。
その名も “Bouchard Pere et Fils” です!!
当店でもお馴染みですし、ブルゴーニュを飲んだことがあれば絶対に飲んだことがあるだろう造り手ですよね。

恥ずかしながら日本のワイナリーしか行ったことがありませんで、
いきなりこんなドデカいドメーヌに行くことができてかなりワクワクしておりました。

まずは、昨日の迎賓館などがあったところから車で10分ほど走らせ、醸造所へ。
贅沢にもアンリオグループ(アンリオ、ブシャール、ウィリアム・フェーヴル)で働く日本人、西山さんに今日のブシャールと、
明日のアンリオをアテンドしていただきます!
通訳ナシなのが最高ですね。

醸造所の周りは一面畑!冬だったのでさびしい感じではありましたが、「これがブルゴーニュか…。」と一人感慨深くなりながら、
日当たりの良さや風通しの良さなどを身体で感じました。
なんだかとても気持ちが良く、「通りで美味しいワインができるわけだ。」と妙に納得してしまいました。

醸造所は近代的でいかにもハイテクです!みたいな感じを想像しておりましたが、
派手さなどなく、普通の大きな工場といった印象でした。

醸造所の入り口はシャッターでいくつもあり、上記右の写真の右下にある3つの丸いところへぶどうを流し込み、
下の画像のように樽熟成させるものは樽の中へ、ステンレスで醗酵させるものはステンレスタンクへ、1フロア下へ重力で落とします。
右の樽には500リットルのぶどうが入ります。およそ1ha分のようです。
みんなが待ってくれるような(グランクリュやプルミエクリュなど)はこちらで醗酵させます。

このタンクがあるフロアがB1Fなんですが、次の画像はその下B2Fの樽熟成庫です。
ところ狭しと樽が並んでおり、かなりの数が並んでおります。
このとき並んでいたのは2017年のワインがほとんどでした。
2016年は不作だったのでこの樽が2段までしか積めなかったそうです。
ちなみに樽は4~5社のものを使用しているそうなのですが、これはなぜかと言うと、
樽の種類が限られるとその樽の個性がぶどうを凌駕してしまうからだそうで、
これがブシャールのピュアでストレートな味わいを生み出しているのですね。納得です。

左の画像はランファンジェズの樽。こんな感じでぶわーっと2~3段で並べてありますが、この空樽(約70kg)素手でも積めるらしいです・・・。
職人恐るべし。

 

そしてB3F・・・。ここは正に宝の山。
壁は6m。天然の地下セラーです。夏でも15℃、湿度75%前後を保てるそうです。
ものすごい量のバックヴィンテージが眠っています。なんとその数300万本!!
その数はブシャールの年間生産本数に該当するそうです。伝統として1%は売らずにここに保管するみたいです。
鉄格子の区画もあって、そこにはなんと1800年代からのストックがあるらしいです。(1846年のムルソー シャルムが一番古いそうです。)
数年前には、1865年のシャンベルタンは、香港のオークションに出品して600万で落札されたそうです。
「こんなに保管してあるけどもうダメになっているんじゃないの?」という声があるかと思いますが、
なんとこれも以前に社内外の人間を集めてブラインドテイスティングをして、もうダメだというものは廃棄処分したそうです。(もったいない!)
1億円分に当たるそう・・・。
ちなみに30年に1度リコルクしているそうです。

約1万本あるらしいですが、昨日の晩餐会に使ったり、チャリティに使ったり、非営利な使用目的があるようです。
コンピューターのコードNo.で管理しているそうなので、ラベルが貼っておりません。
どれがどうというのはパッと見わかりませんが、とりあえず半端ナイ!

 

B3Fを出ると下記右画像のようなインディージョーンズかと思うようなすごいところに出ました。
そのすぐ先には昨日の迎賓館が。
いやぁ美しいですね。

ブシャールの敷地内にあるワインショップは非常にスタイリッシュ。
ラベルも全て新ラベルに貼り変わっていました。
黄色いラベルでお馴染だったのでパッと見わからないときありますよね。。

さて、突然ですがブシャールの家紋を御紹介します。

もともとアルプスで織物商だったブシャール家がこのボーヌの地で、ワインの魅力に取りつかれます。
そして、ここブルゴーニュのワインを買い付けて売ってくれという依頼があり、それが本業の織物よりも爆発的に売れたそうです。
結果的に毛織物業をたたんで、ブルゴーニュに拠点を構えて、ワイン業になりました。
結果的にかなりの財力を持ち、貴族の奧さん(市長の一人娘)をもらうことになったそうです。もともと家紋がなかったが、嫁入り道具の代わりとしてこの真ん中にある家紋を授かったそうです。カルノという大統領も生んだという名家でした。
かつてブルゴーニュではオオカミが多くいて、それを退治するのは街の上層部にしか許されていない名誉職だったそうです。それを誉として両脇にオオカミを退治するという意味合いを込めてこの紋章にしたそうです。

その後はテイスティングルームへ移動です!
まずはブシャールの2015年ヴィンテージのご紹介。
ぶどうが芽吹きから収穫までほぼ素晴らしい年。特に日照量が多く、乾燥していたのですが、通り雨が都合よく降り完璧な湿度でした。しかし開花の時期が少し気温が低く、結実量が少なく、例年に比べると20%ほど収穫量は少なかった。2005年に近いヴィンテージ。こういったヴィンテージは糖度が多く、酸が少なくなることが多いので例年では入れない梗をあえて入れてバランスをとったと言います。

ここで試飲したのは、(メモと私の拙いテイスティングコメントとどうぞ)

【モンテリー 2015】
過熟を抑える為に梗を入れて酸を出した。香りは赤黒く重たいが、非常にバランスの取れた味わい。
すぐに飲んで楽しめる1本

【ジュヴレ・シャンベルタン 2015】
17の区画から造られる。30~35%梗を入れる。醸し期間も長い(ジュヴレに力強いイメージがあるから)
ダークチェリーをそのままもいで食べたようなイメージ。
タンニンの力強さもあるが、バランスがとれている。
キャッチーかつキレイな味わい。

【ボーヌ プルミエ・クリュ グレーヴ・ヴィーニュ・ド・ランファン・ジェズ 2015】
香りに深い集中力があり、凝縮感が高い。
味わいは硬さもあるが、今でも飲めるしなやかさも兼ね備えている。

【ル・コルトン 2015】◎今日一!
すぐに美味しい。滑らかさ、余韻がかなり上品で長い。
タンニンも溶け込んでいて、丸みもある。酸もしっかりとあります。
まさにグランヴァンな雰囲気の一本。

【ムルソー レ・クル 2015】
標高の高めのぶどうを使用。2015年は過熟を抑える為にスピーディーな収穫。
ステンレスで醗酵させてから樽へ。(フレッシュさをより出す為)
酸はゆったりとしていてムルソーのイメージ通りの味わい。金木犀のような香り。
個人的にはやはり14年の白が秀逸ですかね〜。

【ムルソー プルミエ・クリュ ジュヌヴリエール 2015】
レ・クルよりも硬質的な香りのニュアンス。味わいは果実に複雑味があり、酸は緩め。
粘土土壌と、涼しい区画のブレンド。カラメルのようなフレーバー。

【シュヴァリエ・モンラッシェ 2015】
しれっとシュヴァリエ登場。2.5haとブシャールが最大所有者です。
香りはミネラルの硬質の下に塩、マンダリンオレンジ、キャラメル、砂糖漬けレモンなどの複雑味。
カチッとしているがしばらく置くと濃厚さが出てくる。
味わいは香りから連想されるものの他にレッドペッパー、ホワイトペッパーのフレーバー。
そして半端ない余韻。これぞシュヴァリエ。

どのワインを飲んでもかなりのレベルの高さに驚きました。
個人的にパワーを感じるワインが好きなので、15年ヴィンテージはドンピシャでした。
すぐに飲めるキャッチーさもいいですよね。
ぜひお試しくださいね!

その後は、畑をサクッと見学。
車を10分ほど走らせるとボーヌの畑に!
この奥はブシャールがボーヌに持っている、単独所有畑ランファン ジュズです!
非常に風通しが良く、いるだけで気持ち良い畑でした。

そんなこんなでブシャールを大大大満喫いたしました!
こうやって日本の食卓に並ぶワインはこういったところでこういった歴史の上で成り立っていて、さらにそれを届ける人がいる。
なんだか狭いようでとても広く奥深い世界に思いを馳せました。
もっと1本1本のワインを大切にしようと思いましたね。売るのも飲むのも。

そしてそして、お昼と夜はまたまた美味しいフレンチを食べるのでした。。
最高だけど胃が疲れる。。みそ汁飲みたい。

アンリオ編へ続く

…to be continued