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【ワインコラム~別府編 こんな生産者に会ってきました】その1 オーストリアのワイナリー「Moric(モリッツ)」のローラント・フェリッヒさん

別府のこんな生産者に会ってきました

先月からスタートしましたワインコラム今月の担当は別府です。

どういう者かというと

■ 日本ソムリエ協会認定ソムリエ
■ オーストリアワイン大使(ゴールド)
■ アカデミー・デュ・ヴァン講師

という感じです。
『ポルトガル・ワイン大好きだったり、オーストリア・ワイン大使を獲っていたりと、有名産地の良さもよーく分かりますが、どちらかというと余り知られていない産地や品種を追いかけるほうが性に合うようです。
自称「変なワイン 担当」。』との事。

マニアックかつ面白いワインコラムを期待してます!以下別府です↓↓↓

 

こんにちは。カーヴ・ド・リラックスの別府です。いつもは虎ノ門店のバイヤーをしているんですが、かなり幅広く地域を担当していることもあって(フランス、イタリア、スペイン、日本以外の世界中の国全部が担当です。)、いろんな試飲会やセミナーにいつも出て、いろんな生産者の方にお会いしています。いつもそこで思うのは、ワインって産地とか気候とか品種とか色んな要素が味わいに出ますが、造っている人の要素ってとても大きいなあということ。大抵の場合、ワインってその生産者さん「っぽい」んです。

というわけで私は隔月で、ワインの向こうにいる生産者さんの紹介をしていきたいと思います。

記念すべき第一回は、オーストリアのワイナリー「Moric(モリッツ)」のローラント・フェリッヒさんです。

集合写真

左より、私、ローラントさん、
オーストリア大使館商務部松本さん、
輸入元ヘレンベルガーホーフの山野社長と宮本さん

「Moric」はオーストリアの三大赤ワイン生産者に数えられるワイナリー。ローラントさんはオーストリアの著名ワイナリー出身ですが、全く実家のワインに納得が出来ず、一人飛び出して自分のワイナリーである「Moric」を2001年に興します。オーストリアはエレガントな白ワインのイメージが強いと思いますが、実は赤ワインは長い間、ボルドーをお手本として非常にパワフルなワインを、土着品種であるブラウフレンキッシュやツヴァイゲルトを、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロなどとブレンドして造ってきました。

理由は簡単。そのほうが国内市場でウケがよかったんですね。彼の実家も正にそういうワインを造っていました。ただローラントさんは、その時代にブルゴーニュやローヌなどを渡り歩き、全く違う世界を見てきていました。力強さだけを追い求めたワインはオーストリアらしいワインなのか?もっとブラウフレンキッシュを通して違うものを表現出来るのではないだろうか?

彼、会ってみると分かりますが非常に真面目なんですね。で、非常にクレバーなんですが同時に頑固な感じ。

それが原因なのか結局、実家のワイナリーを飛び出すことになり、自らのワイナリーで「エレガントで土地を反映したワイン」を造り始めたローラントさん。初ヴィンテージをリリースしますが、残念ながら国内では大不評を買います。

それはそうです。今まで濃いワインが好まれていたところですから、ローラントさんの造ったワインは単に「酸っぱくて薄いワイン」だと思われてしまったんですね。ワイナリー立ち上げ当初から大変です。

そんなローラントさんを救ったのは、国内ではなく海外のマーケットでした。え、こんなエレガンスがこんなよくわかんない土着品種(ブラウフレンキッシュ)から出るの!?

これまるで○○(皆さんの好きなエレガントなワインを入れて下さい)みたいじゃないか!

私が、ローラントさんの凄いと思うところは、非常に考え方がシンプルで明確なんです。彼は「日本人の考え方や美的感覚にはとても共感する」なんて言っていましたが、ワインの味わいも言っていることも、狙いがクリアで迷いがない。

だからきっと、この頃のワインから完全にブルゴーニュやローヌで見てきたような、インターナショナルな味わいを目指して造っていたんでしょう。そしてそれがちゃんと受け入れられるんだから凄いです。

すき焼きに関心の図

すき焼きに感心の図

今では国際的に圧倒的に評価されるようになった「Moric」とローラントさん。先日の来日時には一緒にすき焼きディナー会を行ったり、その後新橋の居酒屋や蕎麦屋でご一緒させてもらいましたが、とにかく細かいところまで色々感心しっぱなし。
居酒屋で箸袋に関心の図

居酒屋で箸袋に感心の図

話によると日本が大好きで、オーストリアの自宅には畳まであるそうです。

開いたワイン

そんな「Moric」のワインは、とても洗練されていて、同時に日本的な雰囲気もある、佇まいが非常に美しいワインです。すき焼きともバッチリでしたが、もっと色んな和食とも合わせてみたいと思わせるような味わい。
ワイナリー設立のストーリーから、「反骨の巨人」とか呼ばれたりすることもあるローラントさんですが、頑固だけどそれだけではない、繊細さや優しさを感じさせる人でした。