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【セミナーレポート】2018年11月27日開催「南アフリカの新鋭 アルヘイト・ヴィンヤーズ シングルヴィンヤード セミナー 」

こんにちは!遠田です。

久しぶりのセミナーレポートです。
THE CELLAR では六本木店で、銀座店でかなりの頻度でセミナーを開催しております。下手すると週1~2ペースになることも!

が、しかし気付けばここ1年ほど全然レポートをアップしておりませんでした。猛省して、来年は興味深いセミナーの数々をキチッとお伝えしていく所存です。

さて今回レポートするのは、先日11月27日に六本木店で開催されました、「南アフリカの新鋭 アルヘイト・ヴィンヤーズ シングルヴィンヤード セミナー 」です。

講師はご存知(?)新アフリカワインの伝道師、文屋さんを、ラフィネ社よりお迎えして開催致しました。

まずは現在の南アフリカワインシーンについて・・・
当店ではお馴染みで何度も南アワインのセミナー開催して頂いているので、皆様ご存知かもれませんが、念のためおさらいです。

現在の南アフリカワインシーンの概要
■ イギリスなどヨーロッパで大人気。
デンマークの“ノーマ”を筆頭に有名レストランのワインリストにオンリスト。

■ まだワインを造り始めて10~15年くらいの若い後発世代が活躍。
90年代にアパルトヘイトが終焉を向かえ、各国による経済制裁も解かれた後の“新しいことを自由にやろう! ”という気運が高まる中、台頭してきた。

■ かつては原料ぶどうはKWVに流れ、樹齢10年だろうが50年だろうが一緒くたに混ぜて大量に生産される、“質より量”スタイル。現在若手の生産者を中心に“量より質”スタイルに転換中。

今まさに変貌を遂げつつあるワイン産地という雰囲気。

では改めて南アフリカのワイン産地ってどんなとこ?
日本から香港もしくはドバイ経由で25時間以上アフリカ大陸の最南端。栽培エリアは西側の海沿いに集まっています。

南アフリカここがすごい
■ ワイン生産の歴史が古い

350年。アメリカ、オーストラリアよりも歴史がある。
そのため樹齢70年、90年、100年の自根の畑がいっぱいある。

■ 気候条件がいい

南極に程近く日本と同じように四季がはっきりとしているが、湿度は低い
内陸部は暑いので内陸の産地は標高の高いところが多い。
ケープではケープドクターという強い海風がふき カビによる病害や害虫が付きにくく有機栽培が容易。
非常に良い状態でぶどうが生育するので、選果する必要がないほど。
また砂地の産地が多いのでフィロキセラが繁殖しにくい。

■ 環境が良い

ワイン産地のほとんどが2004年に世界遺産に登録された自然保護地域内に位置しているため、自然の生息地とワイン栽培の共存が持続的に行えるよう、減農薬、減酸化防止剤など世界一厳しい法の下ワインが造られています。

■ ワインのスタイル

かつてはカベルネソーヴィニヨン、シャルドネなどメジャー品種で国際市場を意識したワイン。または量産型のハイブリッドであるピノタージュなど。
しかし、近年は生産地の特徴を生かした自由な発想のワインを造る生産者が増えた。ピノタージュにしても品質重視のワインを造ろうという意欲的な生産者が増えた。そんな中ブティックワイナリーが台頭、30~40台中心の 若い世代の小規模生産者が増えています。

南アフリカでは自然保護の観点からぶどう畑を所有するには最低45haの畑に加えて1.1倍の自然な土地を同時に設けるよう法律で決まっているそうです。小規模生産者にとっては自前の畑を持つことが難しいので、ほとんどは信頼できるぶどう農家からぶどうを購入してワインを作っています。

そのために重要になってくるのが高樹齢・高品質のぶどう樹の畑を見つけること。

若手生産者はそのような情報をシェアしながら、互いに切磋琢磨してワイン造りをおこなっています。

また新たな生産地団体・生産者団体の創設し、世界中を回りプロモーションを 行い南アフリカワイン界を牽引しています。


はい。ここまでおさらい。
今回の本題はアルヘイトヴィンヤーズです。

アルヘイトヴィンヤーズは2011年にファーストヴィンテージ、カルトロジーをリリースして瞬く間に南アフリカで最も評価され、注目をあびるようになったワイナリー。

クリスとスザーン・アルヘイト夫妻によって設立されたワイナリー。
二人はケープワインインダストリーで働きながら世界のワイナリーを訪れ研鑽を積みました。そして、その土地や地域でしか表現できないワインに感銘を受け、「ケープ土着の品種を使って、南アフリカのアイデンティティを表現したワインを造りたい」と思うに至りワイナリーを設立します。

一番最初に2011年にカルトロジーを造り一躍ヨーロッパで人気になり一躍南アのトップヴィンードの一つに躍り出ます。
2013年のDecanterが選ぶ世界のトップ50ワインで4位に選ばれたりと世界中で好評価を受けています。

クリス・アルヘイトは若干36歳!

さて、今回の試飲はそのアルヘイトヴィンヤーズの誇るシングルヴィンヤードのワインとカルトロジーを7種類試飲するという何とも贅沢にして無二なセミナーです。ちなみに彼らが造るのは白ワインだけ。
(別名義でもう少しリーズナブルなラインで1種類だけサンソーを作っています)今回試飲するワインは全て2017年。2017年は冷涼なヴィンテージ。ラフィネさんが扱い始めて一番硬い年とのこと。
全てシュナン・ブランベース。標高300メートル以上で、海風や山おろしのある乾燥した区画で無灌漑の古樹のブッシュヴァインが植わる畑を探しグロワーと協力して限りなく自然な農法で栽培された葡萄を使用しています。彼らの畑はあちこちに散らばりその距離南北に500km.
車で5時間ほどだそうです。その間未舗装の道あり、標高差ありの道程だそうですよ。

新樽は一切使用していません。
文屋さん曰く彼らのセラーは一切樽の香りがしないそうですよ。それだけ古い樽しか使っていないんですね。

アルヘイト ヴィンヤーズ カルトロジー 2017 ¥5,000

品種 :シュナン・ブラン、セミヨン
畑 :【シュナン・ブラン】Skurfberg, Piekenierskloof, Perdeberg, Bottelary, False Bay and Tygerberg
【セミヨン】Franschhoek
ラベルの羅針盤はケープのワインを表現する羅針盤となるワインとの意味がこめられたラベルだそう。Cartology=地図学
ちなみにコチラだけシングルヴィンヤードではありません。
このワインは色んな畑から収穫した葡萄をブレンドして造っています。あまり良い葡萄が収穫されない場合はその取りはその区画の葡萄はカルトロジーには使用されません。
シングルヴィンヤードに注力したい彼らはこのワインは辞めたいそうですがもはや彼らのアイコンワインのため、中々やめられないようです・・

石灰っぽい煙い香りに青リンゴ、栗。バシッとした酸があるのですが丸いミネラルがそれを受け止めてくれます。最後は旨みとポンカンのようなジワっとした果実味がひろがります。うん。美味しい。

アルヘイト ヴィンヤーズ ヘメラルド・ヴァイン・ガルデン 2017  ¥4,500
品種 : ルーサンヌ、シュナン・ブラン、シャルドネ、ヴェルデーリョ

Hemelrandは標高360メートル、砂利の粘土、砂岩に位置しています。寒くて風が強く、非常に辺境のある場所で、葡萄はゆっくりと成熟します。このワインは2017年が3回目のヴィンテージとのこと。
しっかりとしたレモン的な酸。カルトロジーの方がやや堅牢なイメージ。アフターはこちらの方がやや穏やか。少しオイリーな後味。このヘメラルド・ヴァイン・ガルデンはシングルヴィンヤードのブレンドキュヴェですが、収穫できた準にタンクに足して行き発酵させるそうです。

アルヘイト ヴィンヤーズ ノーティカル・ドーン 2017  ¥6,800
品種 : シュナン・ブラン 100%
畑 :False Bay

唯一の標高300m以下の畑。False Bayの二つの畑Rustenhof(標高60m)とKaribib(標高220m)より。花崗岩土壌。ちなみにこのワイン以降の↓のワインは値段が上がっていくに伴い標高も上がって行きます。カリンの香り。味わいは焼きリンゴ、ジューシーな酸。アフターに長くピンとしたミネラル。時間経過と共にミネラルがどんどんボリュームを増していきます。

アルヘイト ヴィンヤーズ ファイヤー・バイ・ナイト 2017  ¥8,000
品種 : シュナン・ブラン 100%
畑 :Paardeberg

このパールドバーグの山は、現在の南アワインを代表するセイディーファミリー、バーデンホースト、デイヴィッド&ナディアなどのヒーロー達の本拠地です。花崗岩土壌のこの地から生まれるシュナン・ブランはピュアで明快、力強いが重くないワインになります。
今までのワインとこれだけ方向性が違うように感じます。フラワリーな香りに丸いミネラルちょっとホワっとした雰囲気。アフターに花粉とレモン。

アルヘイト ヴィンヤーズ ラジオ・ラザラス 2017  ¥10,000
品種 : シュナン・ブラン 100%
畑 : Bottelary

こちら、アンフォラで仕込まれるキュヴェ。アンフォラはHout Bayのに住む陶芸家に、Bottelaryのふもとのレンガ工場の土を使って焼いてもらっているそうです。1200度以上で焼成され完全にガラス化しているため、イタリアやグルジアなどで造られるテラコッタとは全然違うアンフォラだそうです。またこのキュヴェ今回が最後のヴィンテージ。旱魃の為、野生動物に葡萄樹が食べられてしまったそうです。
甘さを予想させる香り。まず旨みが来てそれから酸。今日一穏やかな印象。
丸いミネラルにレモンドロップ。アフターのがとてもとても長い。

アルヘイト ヴィンヤーズ マグネティック・ノース・マウンテン・マクストック 2017 ¥10,000
品種 : シュナン・ブラン 100%
畑 :Skurfberg

非常に赤い鉄分豊富な砂質の土壌で標高520m。接木無しの畑。
ここで初めてバターぽい樽の香りを感じました。
レモンドロップ、細やかなミネラル、少し杏仁の香り。
非常にバランスがいい。
文屋さん曰く「シャサーニュ・モンラッシェみたいなワイン」。

アルヘイト ヴィンヤーズ ハイルクラン 2017 ¥10,000
品種 : シュナン・ブラン 100%
畑 :Oudam(スカーフバーグ)

ハイルクランスとはこの畑にあるがけの名前です。「涙する崖」の意味で雨が降ると崖肌を涙のように雨水が伝うことが由来のようです。
同時に2017年に畑のオーナーのご子息Kallieが突然亡くなり、意図せずハイルクランスという名前が二重の意味を持つようになりました。それでもオーナーはこの名前を変えないことを望んだのでKallieへのオマージュとしてこの名前を残しました。実際Kallieは2017年ヴィンテージで大きな責任をはたしていました。

コレも、バランス良し。ほんの少しゼラニウムの香り。ミネラル、つやのある口当たり、酸味が一番こなれている印象。

このワインもアフターがとてもとても長いです。

さてさて、こんなにシュナン・ブランばっかり試飲するのも初めてでしたが、もう南アとかシュナンとか自然派とかそういうカテゴライズを超越したワインでした。
共通しているのは、とにかくミネラル、そして美しい酸。 どのワインも本当にスゴ美味しいワインでした。
その中でも特にオススメはカルトロジー(コスパが最高)、ラジオ・ラザラス(一番穏やかで旨みをよく感じられる)、ハイルクラン(とにかくスゴイ)。
決して安くはないワインですがブルゴーニュのグランクリュにも匹敵するようなワインです。

ほんのわずかですが販売もしております。
非常に手に入りにくいワインですのでこの機会にお試しいただくことを強くオススメ致します。
>>販売ページはこちら

文屋さん、本当にありがとうございました!

またよろしくお願いします!