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ドメーヌ・プリューレ・ロック Domaine Priure-Roch
アンリ・フレデリック・ロック氏が1988年に創が立したドメーヌ。ラリー・ビーズ・ルロワ女史の甥にあたり、現在ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの共同経営者も務める、アンリ・フレデリック・ロック氏が1988年に創が立したドメーヌ。
DRCがロマネ・サン・ヴィヴァンの畑を購入する資金を捻出するために、クロ・ゴワイヨットの3/4を始めとする自社の所有区画を売りに出した際にフレデリック氏はクロ・ゴワイヨットを買い取りました。残りの1/4のクロ・ゴワイヨットはもともと彼の母が所有していたので、フレデリック氏はクロ・ゴワイヨットの単独所有とし、これを手始めにヴォーヌ・ロマネのレ・クル、オート・メズィエール等の畑を次々に入手し自分自身のドメーヌであるプリューレ・ロックを創設たのです。
ドメーヌ設立後も1990年にクロ・ド・ヴージョ、1994年にシャンベルタン・クロ・ド・ベーズとヴォーヌ・ロマネ一級レ・スショ、そして1998年にはニュイ・サンジョルジュ一級クロ・デ・コルヴェを購入し、2010年にはラドワに畑を購入しています。
古文書を研究し、700年以上前にシトー派の修道士が行っていた葡萄栽培・醸造方法を復活させ、実行しています。ロック氏曰く「これは微生物を活性化させることにより肥沃な土壌を維持し、宇宙の摂理と調和を目指した栽培方法である」とのこと。

ラベルに描かれているロゴはエジプトにある古文書に由来しています。左側の緑色の包丁を立てたような模様は葡萄の樹、下に描かれている3つの赤い丸は葡萄の実、右上の黄色い楕円は神、右下の黄色い楕円は人を表していて、自然(神)と人間の両方によってワインを造り出すという彼の考えが表れています。
父親の仕事の関係でエジプトに住んでいた、フレデリック氏は、ロゼッタ・ストーンを解読し、エジプト象形文字を解明した古代エジプト学の父「ジャン・フランソワ・シャンポリオン」の本から採ったとのことです。
残念ながら、アンリ・フレデリック・ロックは先日、11月17日の土曜日、は膵臓癌の為逝去されました。
2018年が彼の最後のヴィンテージとなりました。